ガラス張りにしない |
ちょっことだけご協力お願いしますブログランキング
歯科医院開業・歯科医院経営なら森川会計
先日とある社長さんと話をしていたのですが、
「ガラス張り経営はよくない」という話になりました。
「何人かガラス張り経営で会社をやっていたけど。出だしはいいけど、段々うまくいかなくなった」
「サークルみたいにやってると、最初は楽しいんだけど、友達みたいな目線になって揉め始める」
「なるほど・・・」
そのほかにも色々お聞きしましたが・・・
確かに納得させられる話でした。
本などで読むと「ガラス張り経営=正しい」図式がありますが、現実はそういかないことが多いのです。
経営の事情をスタッフに話して、理解してもらえたらいいのですが、そうはいかないことの方が多いのです。
でもこれは立場が違うのでしょうがないのです。
特に資金繰りなどはスタッフにはわかりません。
社長が100万円給料を取っていれば、単に「社長は100万円も稼いでる」
という図式になります。
額面は100万円でも、資金がないと未払いで50万円程度しか取っていない。
仮に100万円取っていても、何かあれば個人の預金を会社に入れなくてはいけません。
スタッフに、この事情を理解するのは難しいのです。
だからいっそガラス張りにしない。
「いうと理解してほしくなるから。理解してもらえないと悲しい。それなら言わない」
なんとなくわかる気がします。
「ガラス張りにすると、社長は全部はき出すから、気がラクになります。でも社員は不満が溜まってくると思います。公平に評価するって、以外と難しいですから」
「うーん、なるほど」
「ガラス張りって他の社員との差もわかりやすくなります。ホントはそれも良くない」
「そうなんですか」
「小さな会社って、客観的な評価以外の項目が多いのです」
・古くからいる人は優遇していたり。
・この人は話しやすいから。
・この人は怒りやすい(笑)
小さな組織は、「社長の言うことをきく人」が一番大事な項目だったりするので、客観的な評価はつけにくいのです。
でもスタッフはそれが理解できない。
「エコ贔屓だ」になっちゃいます。
大きな組織は、もめても全員がやめるなんてありえない。
でも小さな組織は、すぐクチャクチャになってしまいます。
なんとなく身につまされる話でした。
この社長は社員に大事な話があるときは、
「一人ずつ別室で、個別に話す」そうです。
なるほど、参考になります。
ウチもそうしようかな・・・(しまった、ウチには個室がなかった)